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四国一周1000km-負けてはいけない何か
【 2010/09/23 21:07 】
DNF。

パニックのままDNFを考え続ける。
DNFしてやる!DNFしてやる!DNFしてやる!
そのまま次のPC5に向かって、40キロほどあっただろうか。

その場で停止して、ヒロさんを電話で呼べばDNFできる。

なのに、DNFを悩んだまま走り続ける。

やっと外灯のある車通りの多い道を走ると少し心が落ち着いてくる。

ここ一年、事故や色んな事があって…
「負けてはいけない何かに負けない」そんな気持ちでこの1000kmをスタートしたのだ。


肉体を持ってないような奴らに、ちょっぴり脅かされて、DNFするのは…
「負けてはいけない何かに負ける」ことになるやんか。
これじゃ始めっからスタートせんかったらよかったやんなぁ…。

でも、でも、怖いのよん。

このままPC5へついてそこからチェックポイントの郷の家を回ってPC6までこの日は走り続けるつもりだった。

四万十川は道はかなり暗いらしい。
日本最後の清流ってことはかなり寂しい道になるだろう。

む~り!む~り!こわいも~ん!
もうあんな暗いところ絶対走りたくない。
なんか居るわ。ウヨウヨと居る。

でも、あんなウヨウヨな奴らに負けて良いのか…
む~ん、でも、こわいよ~(≧∇≦)

無限ループの自問自答を繰り返してようやく身も心もぼろぼろのままPC5につく。
PC5に到着したのが23時頃だろうか。

ヒロさんが心配して待ってた。

「DNFしようか迷ってる。
でもとりあえずもう暗い道を走るのは怖いから嫌だ。寝る!
この先どうするか起きたら考える!」

と言ってコンビニの片隅に寝袋を広げて寝た。
黒いゴミ袋と化して。


予定ではこのまま次のチェックポイントをまわってきて、朝方ここへ戻ってくる、その後隣のお風呂屋さんでお風呂に入って5時間ほど寝る予定だった。

怖いウヨウヨに邪魔されて予定通りに行かないのがだんだん腹立ってきた。
ここでDNFしたら、ウヨウヨな奴らの思うツボやんか!

今日起こったことがぐるぐる渦巻いてとても眠れない。
寝袋の中でときどきうとうととまんじりとせず朝の気配。

23時過ぎから朝4時過ぎまで寝袋でじっと我慢してた。
それでも1時間くらいは眠ったかもしれない。

出立する人、PCに入ってくる人の気配もする。

「よし。行こう。」


怖くて足止めを食らったので、ずいぶん遅れたかもしれない。


気を取り直して、出発する支度をする。
同じように支度をしていた人が4,5人居た。

そうだ、遠慮しないで暗い道は一緒に行って貰おう。
夜は無理に走らないことにしよう。
前半の貯金で時間は充分ある。

そう考えると気持ちがすとんと落ち着いた。


5時前のまだまだ暗い時間に出発した。


暗い四万十川沿いの道にでると、前の人に追いついた。
「暗いから一緒に行かせて下さい!」と声を掛けると快く仲間に入れて下さった。
近畿の方たちだった。
真っ暗な四万十川の道を、近畿のお二人といろんな話をしながら暗い割りには良いペースで走らせて貰った。
ありがたかった。ワタシを真ん中に入れて走ってくれた。
うれしくって、昨夜の怖かった気持ちがどんどんほぐれていった。

いろ~んな事を話した、ブルベの話もした。
暗闇に目をこらすとそこいら中に行き倒れになったブルベの人たちが眠ってる。
ぷぷぷっ…非現実すぎて、幻想的。おもろいなぁ。


19-1.jpg


次第に明るくなって白い霧のなかかから四万十川が姿を現した。
うわぁああああ!
これが日本最後の清流。四万十川か!!
見たかったよ~!!


またしてもどこからともなく人の声が聞こえた。
薄ら寒い霧雨の四万十川の中から子供達の笑う声が聞こえた。
キャンプの人でもこんな時間でこんな天候で子供はあそばんやろな。

もぉ~え~よ!
ちょっとうんざりしたが明るい声だったので大して気にしなかった。

それっきり四国では見えない人の声が聞こえることは無くなった。
同時に獣の臭いもしなくなった。

このとき、負けてはいけない何かに勝ったのかもしれない。



19-2.jpg


楽しいおしゃべりと軽快なスピードで郷の家のチェックポイントに到着。

小さな古民家に到着してみると…
導入口すぐに見覚えのある赤いアンカー発見。
コンクリートの地面に几帳面に荷物を並べ、テリトリーを宣言するように、レスキューシートを広げて頭からかぶってまっすぐな姿勢で眠ってる人は。
一目でbossさんだとわかった。
写真とったつもりだったけど、保存されてなくて残念。
寝姿が大変几帳面でした!

家に入ってみると座る場所も無いほど大勢の人がチェックをしたり、何か食べてたりしてた。
シャワーがあるのでお借りしたかったが、大勢の男性の居るなかでシャワーをお借りするのは、見張りが~とか順番が~とか、なにかと面倒で気を遣うので、トイレで着替えだけして、とっとと出てきてしまった。
ま、言葉は悪いですけど、むさ苦しすぎます。
というワタシもお風呂に入ってないのでそろそろ臭いが気になりました。


ここでドロップバッグにテーピングのテープを入れてきた。
もしもの為に…

実は前半250kmほど爆走したので膝がちょっと疲れたかなぁ、と感じはあったが、
例の足摺岬でライトが消えたとき緊急停止で足下がわるくて着地失敗して膝を少しひねってしまった。
痛みは大したこと無かったが、念のためテープを貼った。


すぐにPC6に向かって出発。
bossさんやひらまつさんやいっぱいご挨拶したかな。
はやり顔や手足を洗いたくて、スタートすぐにあった立派な公衆トイレがあるのを発見して立ち寄った。
いろんな人が顔を洗ってた。
そこでドロップバッグの荷物を持って帰って貰うヒロさんもトイレ前で待ってるとbossさんが来た。

19-3.jpg

そこからPC6まではbossさんと一緒だった。
一番古い自転車のお友達のbossさんと一緒だったので安心快適、しかも鬼曳きだった…
怖かった昨晩と引き替え、やっぱり誰かと一緒だと安心できてたのしい。


19-4.jpg

すっかり明るくなった四万十川。
所々立ち止まって見たい気はするけど、時間も気になるので自転車に乗りながらシャッターを押して過ぎる。
いつかまた四万十川へ来ることがあるのかなぁ~


19-5.jpg

で、PC6に到着。
9時過ぎかな。

気温が上がる前に少しでも前に進みたいので、休憩もそこそこにまたスタートした。
今度は桂浜に向かう。

どんどん気温が上がっていく気配。

昨晩は足摺岬のおかげで休憩時間は長かったのにろくに眠れなかったので、消耗激しい。
いっそう暑い。

もう朝から眠くて眠くて仕方がない。
これまでの経験で朝に眠くなるって一度もない。
午後か夕方一度眠くなるだけだけど。
二晩の睡眠時間合わせても多分3時間も無い。
しかもこの暑さ。
実際の気温はそれほどではないが、直射日光が当たるととたんに、じりじりと焦げるように暑くなる。
七子峠に取りかかる。
ずっとアップダウンが続いて来たのでどこか七子峠かわからなかったけど。

途中でbossさんが追いついてくる。
PC6でワタシがろくに休憩取らずに先に出たからだ。
ここら辺が男性との違いかもしれない。
休み無くのろのろ走り続ける方が楽なのだ。

しかし暑さと眠さでぼろぼろだった…
「えっ?都古さんって登り弱かったんでしたっけ?登り強いイメージが!」ってbossさんが。

毛虫だったなんかいも書いたのに…(/∇≦*)
あれ謙遜で書いてると思ってる人いるよねぇ…毛虫はホンマやって!

しかも暑さと睡眠不足にやられてぼろぼろになった瀕死の毛虫が峠を登る。

kirkさんも来た~!!
速い人そろてもうたやん~え~ん(≧∇≦)

ついていけんて。
でも一生懸命にペースを合わせてくださるのでとりあえず頑張った。
ウソです。頑張れません。

「次の道の駅で休憩しましょう」bossさんの声にほっとした。

19-6.jpg

道の駅に入るとパテラさんが休憩してた。
他にも数人の方が休憩していらした。

kirkさんはワタシのペースで登ったので、充分休めたのかすぐに出発したみたいだった。

ワタシは暑さに負けてここでアイスやらゼリーやらジュースやらやたら水分補給した。
ヒロさんも到着してみんなでおしゃべりに花を咲かせてそれぞれ各自のペースで出発していった。

パテラさんは何を思ったか一番元気そうだったのに「ここでリタイヤします。」
といって電話をかけ始めた。

なんで~なんで~と不思議がるワタシに、「脈が飛ぶ、ブルベは体に悪いわ!」と大マジ顔で語った。
ぎゃははははは…それを誰よりもよく知ってる方の、めっちゃ今更発言に爆笑した。

それぞれがそれぞれの思いでこのブルベを走ってることが楽しかった。

脈飛びでDNFかぁ…。それもありやなぁ。
得体の知れない奴らに勝とういうワタシや。
予定があるから早く帰りたいkirkさんや。
お風呂を目指すbossさんや。
知る人ぞ知るローカルビスケットをちゃっかり買い込んで配ってるあの方や。
1000kmもあるからこそそれぞれの思いで走ってるんやね。
ブルベってなんやおもろいなぁ…(* ̄m ̄)


みんなが行った後、ここの道の駅で少し眠ろうと頑張ったが、眠れないのでしぶしぶ、
また暑いルートへ戻った。

19-7.jpg


あついぃ…
ねむいぃ…

眠気は四六時中おそってくる。
ペースはだらだら~

PC6からは時間にゆとりが出来るんで、よほどの事が無い限り大丈夫そうだ。
でも休んで何時間も寝る時間は無いだろう。
とにかく走り続ける。

と!初高知市!


19-8.jpg


青い青い太平洋が見える。

町中は道もなかなか立派だが、荒れ気味できつい。


海の景色を堪能しつつ。
へぇ~これが高知かぁ~!!
ときょろきょろしながら走る。
またしても一人旅。

19-9.jpg

ようやく日が暮れかかって涼しくなった頃PC7桂浜へ着く。
少し休憩して桂浜へ行ってみようと走り出す。
さすがに観光地だけあって大渋滞で車をすり抜けて入り口の石段の所へ付く。
たくさんの自転車おいてあった。
ここから270mと書いてある。
うげっ(≧∇≦)

とりあえず自転車を置いて、
石段を一歩二歩と降りてみる。
三歩でやめた。
退散。

階段を降りると、腿の猛烈な筋肉痛と膝の痛み。
龍馬様をあ~きら~めた!

ぐぐぐぐっ…いつか絶対きてやるぅ…




次に向かうのは室戸岬のチェックポイントだ。



日も暮れてかなり涼しくなったので快走が始まる。

きゃっほ~~~~!!え~ちょうしや!~!

坂ないし(^_^;)



しかし走っても走っても走っても室戸岬には着かない。

キューシートには残り80kmとか出てる。

まさかまさか見えてる半島の先端のずっともっと向こうって事になるのか。
あ”あ”あ”あ”…しんど。死ぬ。遠い。遠すぎる。


あぁ~!そっかー室戸岬っちゃあ、あれやん!

頭に日本地図が浮かぶ。
その四国の右下のでっぱり。
おぉ!!!ワタシはいまその室戸岬に向かって走ってるんやん!

すごっ!!そら!遠いわ!!あはははは。

変に笑えた。きっと人格壊れた。距離感のリミッター外れた瞬間かもしれない。


落ち着いてた。くそ度胸でた。
走ったらいつかはつくやろ。
という気楽な気持ちになった。
巡航スピード少しあがった。


後ろからピンク色の福岡のお姫様ジャージの人が来た。
日も暮れかかってきたし一緒に行かせてもらおう~(* ̄m ̄)
と声を掛けた。ま、ナンパにも等しいか…(≧∇≦)

「勝手に付いてきちゃってすみませ~ん!一人じゃだれちゃって!あはははは」
「いえいえこっちも後ろに誰か居る方が気合いが入ります!」と快く道連れにして下さった。
少しずつお話しながら、かなりのスピードで走る。必死に追いかける。
誰かと一緒だとこんなにたのしいものなのかと心底思う。

夕方あのあたりでラーメン屋あったら食べようとヒロさんと約束してた。
せっかく福岡の人と快走しているが、そろそろお腹も減ったので離脱した。
あと1時間くらいはそのまま走りたかった、すごく残念だった。

でルート上のラーメン屋さんへ入った。
毎回夜を越えるブルベではラーメン食べるかなぁ。
ラーメン屋さんの名前はわすれたけど、55号線にあるラーメン屋さんだった。

ラーメン屋さんから出ると…
残り50kmはあったかなぁ…
またしても夜間一人旅が始まる。

国道なので足摺岬ほど悲惨な道では無いだろう。
がテンションさがるぅ~
誰かこないかなぁ~とおもうけどもう誰もこない。

したなくとぼとぼと日本地図の室戸岬。途方もない距離に向かって走り出す。

走っても走っても平坦な道が長く長く続く…


19-10.jpg

遠く遠く果てしなく海岸の明かりが続く。
きっとあの先の先の先に違いない。
なかなか見えもしない岬にぞっとする。


しかし、もう800km以上は走ったことになる…
ゴールまでの残りは200km切れたかなぁ、きっついなぁ…

だんだん日も暮れてくる。
かなりお尻が痛くなってきた。


19-11.jpg


日本地図を追うよう遠い遠い室戸岬に眠気でふらふらになって到着したのは23時頃やったかな。
疲れと眠さでもうろうととしてたので、ブログに送信するのを忘れていた模様。


19-12.jpg

でもちゃんと到着しました。
んで、寝てました。

右に階段の途中で壁にもたれて伸びてるのがワタシ。

他にも何人か倒れてました。

15分ほどでしたっけ。
寝てると蚊に食われたのでさっさと退散。


準備してると、巡回のおまわりさん来た。
「前に行った人に聞いたけど、明日には徳島に戻るの?」
「どこの団体?女性も走ってるの?」と軽く職務質問。
「道の真ん中を走ってて危ないという通報があったから気を付けてくださいね!」という事だった。


暗い夜道が怖いワタシは次は「宍喰のコンビニに行くんですけど?道くらいですか?」
「あ、知ってますよ!」とおまわりさん。
「そんなに小さな道じゃないです。二つほど小さな峠ありますけどね!」
「気を付けて行って下さいね!」
四国のおまわりさんは優し~ぃ!

この言葉に心強くして、また一人で夜に向かって走り始める。
室戸岬から最後のPCにむかって。

峠は大したことない大したことない…
おまわりさんの言葉を信じる…
PCまで40km。
普通に走れば2時間。
お疲れペースだから2.5時間掛かるだろうか。


真っ暗な道にテンション下がるアップダウン。
暗いよ~こわいよ~
暗いよ~こわいよ~
暗いよ~こわいよ~
足摺岬のトラウマが消えない。

ここは最終兵器登場!
持ってきたウォークマンとスピーカー。
音源はほぼゴスペル。
音楽ってね、聞くモノでは無くって歌うもの。
ブラックゴスペルなんか歌いながら、
坂をえっちらのぼる。
おぉ星空すてき!月もきれいだ!海も今日は明るく見える~!

ま半分くらいはそんな調子で行けた。

19-14.jpg

走っても走ってもやはり遠いなぁ。

アップダウンは終わらない。
暗い道ももううんざりだ。
お尻が痛い。
膝は室戸岬へ着いた頃から、痛くなってきた。
踏み込むと痛い。
登りを引き足で登ると、お尻に来る。踏んで登ると、膝に来る。
むむむむ…結構いっぱい、限界。お尻と膝痛い。
え~つかんよ~とおいよ~え~ん。

だんだん海岸線にでて町が見えたあと5kmほどか…
眠気、疲れ、膝とお尻が痛いよ~
スピードもせいぜい20km/h苦しいがあと少し。頑張れワタシ!

平坦になった頃…
見慣れたピンクのお姫様ジャージの人が後ろから来た。

横に並んで挨拶した、少し前に出て振り向いた。


ぼろぼろのワタシを見て「後ろに付け!」と手で合図してくれる。


こんな疲れ切った深夜の親切がうれしくてじわっっとする。

わぁ~ありがとうございます!ありがとうございます!

が、気持ちとは裏腹にもう体は動かない。

追いつこうにも、トルクをかけると膝が悲鳴を上げる。

だめです…ご親切はすごくうれしいんです。でもとてもだめです…


何度かもがいてみるがとても間に合わない…
ダメそうなワタシをみて首をかしげて行ってしまった。
何で付いてこないだろう?って。


19-15.jpg

そしてぼろぼろのまま最後のPC8へ付いたのは1時半頃だったかな。


この先は山岳だというので、明るくなってからスタートすることにした。
少し眠ろう。
ここのコンビニの駐車場はなんか汚い。
サーファーらしい若者が多くてうるさい。
ねむる場所もなさそうなので…
申し訳無いが車で寝袋で寝かせてもらうことにした。

ルール上ではPC以外でのサポートはダメだけど、PCでは良いという進言を頂いた。
他の人に申し訳ないしフェアでない気がしたが、生魚が転がっているコンビニ駐車場でとても眠ることは出来なかったので、車の中で少し仮眠した。それでも1.5時間ほどかな。
相変わらず仮眠がへたくそ。

空が明るくなるのを待って、ゴールへ向かった。
のこり97km。


19-16.jpg


白々と明るくなるとともに登りを始める。
途中でガチャンとチェーンが落ちて咬んだ。
時間が掛かったが、なんとか戻した。
オイル切れかと思って、キティちゃんのお弁当用お醤油差しに入れてきたオイルを差す。
チェーンがさらさらと快適になった。
ゴールの朝にふさわしい。

明るさを増すと、あと数時間で見納めになる四国の海と川と山を目に焼き付けようと、のんびり走り出す。

何者かの声が聞こえたと思ったら猿が居た。
もう人の声の断片は聞こえず、獣の臭いもしない。

目の前の山には人慣れしない猿が10頭近く、ワタシを見守ってる。
「おはよ!」と声をかけてみると「くきゅう」と返事した。
かっわいいなぁ~!


お遍路さん用のこんな設備もあった。
地下水をくみ上げてるらしい。

よく知る京都のわき水ほど冷たくもおいしくも無かったが、
しょっちゅう水不足に陥る四国にはこの上ないわき水だろうなぁ。
休憩設備と水車の美しにみとれて、ボトルに水を詰め込む。
張り紙がしてあって、「お遍路さん休憩して下さい。地下から組み上げてる水です。」とある。


日の出とともにお遍路さんが何人も歩いてる。
目があうと「おはごうございます!」とどちらからともなく挨拶をかわす。

この暑いのに今日も何キロも歩くのだろう。大変だな。頑張って下さい!
走ってきた距離をすれ違うお遍路さんに重ねる。

あんな大きな荷物持ってあるくとたいへんやろな。
だんだん自分とお遍路さんが重なってくる。

てくてく。くるくる。目的なんかもうどうだって良い。
とにかくこの距離を走り抜くためだけが目的なのだ。
ブルベは競技ではなくて旅のスポーツやね。
お遍路さんもきっと宗教ではないんやろな。やっぱり旅のスポーツやね。
目が合うと、競わない、争わないそんなすがすがしさのシンパシーを感じる。


おはようございます!
すっかりお遍路さんの仲間に入っちゃった。うぷぷぷっo(>▽<)o


19-17.jpg


さて、あと40キロほどか、そろそろお腹がへったぁ…
んが!いけどもいけどもお店がない。
え”っ…この期におよんでハンガーノックか!
持ってたちょっとばかりの補給も食べ尽くした。
のこり暑さの2時間。もつんかなぁ…

膝はどんどん痛くなる。
もうトルクどころか、1回転1回転膝を曲げるたびに痛みが走る。

あははは…前半250km程の爆走のせいかな…
あの足摺岬の奴らのせいかな…
誰のせいでも正解だ、全部受け入れる四国一周1000km分だ。

それもあと少し。
がんばれワタシ。



19-18.jpg

膝の痛みで時々引きつる。
のこり10kmほどで町中へでてくる。
信号がかわった瞬間がびっくりするほど痛む。

え~ん

そや!壊れてない左足一本で!
左足だけで残りの10kmをほぼ走る。
巡航速度が急に上がった。
なんや普段右足だけで自転車こいでたんかな。



そのあたりで福岡の方と一緒になった。
おしゃべししてると痛みを少し忘れる。


あ、あと橋渡るとゴールですね!


そう!わかったら右側です!

車に埋もれてるけど、

あったー!そこがゴールのコンビニ!




きゃ~!!!やったあああああ!

ごーーーる!


1000kmはしったどーーーーーー!!



19-19.jpg


やっぱし1000km遠かったで~(≧∇≦)b

でもたった一人で走り出したので、大勢の方の背中を本気でお借りしました。
読んで下さっていたらうれしいのですが、本当にありがとうございました!

その時その時お礼を言うことは出来ませんでしたが、
どれほど勇気づけられこころ強かったことでしょうか。

女性が一人でブルベを走ると言うことは、どうあれば良いのかまだわかってませんが、
迷惑をかけないを基本として、ほんのちょっとずついろんな方に背中をお借りして走っても良いのかなぁ…
そんな今回のあり方に少し勇気を貰いました!
ほんとうにありがとうございました!


また足摺岬のことは詳しく書きました、
決してオダックス近畿の設定したコースの批判ではありません。
これもあってあれもあるブルベで今回の経験は宝物となりました。

スタッフの皆様これだけのコースの準備がさぞかし大変だったやろなぁ…と感謝でいっぱいです。
ありがとうございました!

あと、サポートルールに接触しないように細々と気を配ってくれたヒロさんにもありがと!






帰るとき、車に乗った瞬間に何故か…



あぁ~あ!たのしかった~~~!



…って言った自分にびっくりした!




四国一周1000kmブルベレポート完!
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